散歩、運動、また運動・・・
飼いにくい犬ランキング上位のボーダーコリー
かしこい、と言われるボーダーコリーです。が、飼いにくい犬ランキングでは、どのサイトを見ても上位にいるのです。
そのかしこさから主人として認められにくいとか、ズルすることを覚えやすいとか、いろいろ言われてますが、何が大変っていうとそれは、運動量。
とにかく並大抵の運動量じゃないです。
ボーダーコリーはとにかく「ミッションの必要な犬」と言われているほど活動的です。何かすることがないと、すぐ問題行動に走ります。とはいえ、先代のボーダーコリー、すとくんはそれほどでもありませんでした。が、今うちにいるちゅね。これがまさにボーダーコリーか!というほどのハイパー。訓練所の先生にも、前の犬はラッキーだったんだ、と。ボーダーコリーならちゅねが普通なのだと言われました。
何も訓練しないと問題行動だらけです。今はトレーナーの先生の指導のおかげもあって、かなり落ち着きました。生後7か月という成長もあると思います。特に生後4か月ぐらいまでは、壊す、噛む、吠える、走る、抵抗して、逃げる。リードは引きずりまわす、呼んでも来ない、飛びつく…おおよそ「問題」と言われる行動は一通りやったかと思います。
今はまずかみつく、吠える、走る(突然ドッグ・スイッチが入り、家の中を走り回ります)は、ほぼおさまりました。壊す、はまだ続いていますが、おもちゃや大好きなダンボールなど、壊していいものを与えることでかなりマシにはなってきています。ただし、誤飲誤食には注意が必要で、遊んでいるときは目が離せない状況は続いています。
そして、運動に関してですが・・・。
マンガの通りです。散歩して、ディスクやボール遊び。ボールを投げるほどの場所がないときは、おもちゃのひっぱりっこで、体力消耗を狙います、が納得するまではかなりの時間がかかります。
また、ボーダーコリーはとても敏感な犬なので、ピンポンダッシュは必ずで、物音(家の中でも外でもI)にもすぐ反応します。ひとつひとつ見せて、納得させながら「吠えて反応するほどのことではない」ということを覚えさせていくしかないのです。
それでもやっぱりボーダーコリーはいい!と思うのは上に挙げたマイナス点がプラスに転じたときです。運動量の激しさは、外でいくらでもいっしょに遊べるという楽しさになります。敏感というのは、人間の命令に対しても、とても反応が早いということにもなります。かんたんな指令、スワレ、マテ、フセならすぐに覚えます(ただし、手を抜くことを覚えるのも早いです)。ディスクやボール遊びも、すぐに覚えて、取りに行き、持って帰ってくるという行動につながります(ただし、なかなか離しません)。
ボーダーコリーは「飼いにくい犬ランキング」でも上位ですが、訓練と運動量がクリアできれば、飼いやすい犬でもあると思います。ちゅねも朝の運動をしっかりしておけば、一日ゆったりと、ゴロゴロして過ごしています。夕方の散歩は行ったり行かなかったりです。
そして、ボーダーコリーはとても甘えんぼな犬でもあります。悪く言うと依存心が高いのですが。
テレビを見てるときは人のひざの上にアゴをのせたがりますし、私がヨガや運動をしていると、からだの下をくぐったり、上に乗ろうとしてきたり、ストレッチしている足を押さえてみたり、と面白い行動をどんどんとってきます。
甘えんぼで好奇心旺盛、敏感かつ最強のアスリート。
それがボーダーコリーです。
カンタンにおすすめできる犬種ではないのですが、長いお散歩と運動、頼れるトレーナーの先生といった条件がクリアでき、飼い主さんの覚悟があれば、ボーダーコリーはとても楽しい同居犬になります。