車に興味津々の犬(特にボーダーコリー)
犬が車=動くものに興味を持つのは本能・・・
犬は動くものが大好き、というより本能的に追いかけたい!と思います。特にハーディングドッグ(牧畜犬)として進化したボーダーコリーなどはそうです。
ボーダーコリー以外にも、シェパード、コーギー、シェルティ・・・数多くの犬種が「ハーディング」に分類されています。
そういったハーディングドッグには、車や自転車、バイクを「ガン見」するのがなかなかやめられない子が多いのです。うちのちゅねもそうです。
車が通るたびに立ち止まって、とにかくにらみます。もちろんリードを引っ張って、追いかけようという仕草も見せます。怒られるので、猛ダッシュをすることはないのですが。
牧羊犬として生きるのならとても大事な能力ですが、都市生活をする場合、これは危険な能力になります。
犬の学校に行くと、いろいろこの行動を抑える方法は教えてもらえます。ただ、犬によってやり方は異なるようです。
一つは走る車を見せない。車=追いかけるという行動自体をまったくさせない。
もう一つは通る車の前でお座りをしてがまんすることを覚える。
大きく分けると、このどちらかで訓練を繰り返すようです。
あと、これは裏技中の裏技で、必ずしも成功するとは限らない方法わたしの友人が自分のボーダーコリーにやってのけた方法ですが、完全に素人の思い付きなので、マネはあまりお勧めしません。
ですが、あまりに強烈だったのでここに書いておきます。
まず、広いところ(私たちはキャンプ場と、借り切ったグラウンドを使いました)で自転車を走らせて、自分のボーダーコリーに追わせます。そりゃあもう、大喜びで追っかけてました。
ワンワン吠えながら自転車を追っかける犬を、あらかじめ立てておいた大型テントに誘導。自転車はテントの中に逃げ込みます。獲物が逃げたとおもったボーダーコリーはいきおいよくテントに飛び込もう・・・としたところで、テントからたくさんの自転車(この時は5台ぐらいです)が、あらゆる鳴り物を鳴らしながら犬をおっかけるのです・・・。
自転車のベル、ライトは当たり前ですが、それ以外にもラジカセを背負って音を鳴らしながら犬に迫る。笛を鳴らす。拡声器のサイレンを鳴らす。
とにかくまあ、自転車を追っかけたら恐ろしいことがおこるよ、ということを犬に教えたのです。
この子は二度と自転車のみならず、バイクや車も追いかけなかったそうです。
一見よさそうな訓練(?)ですが、犬にとってはトラウマになっているだけのような気がします。
いないと思いますが、この方法を試したいかたは、自分のトレーナーさんに相談してからにしましょう・・・・。
ウチではこの方法はしません。
ちゅねは車が来たら無視して立ち去る方法と、座ってがまんする方法、併用して教えています。