犬の一生すべて受け止めるぜ!

犬猫のマイクロチップ登録制度が令和4年(2022年!今年ですがな)6月1日から義務化されます。
が!!これって環境省のホームページをよく読んでみると。
義務化されているのはブリーダーやペットショップ等で販売される犬猫について。
なので、今すでに飼っている犬猫、個人宅で生まれちゃって「あげるよ」といった場合は、努力義務、つまり「しなくてもいいよ!」というものです。
マイクロチップ装着して登録しなきゃいけないのは、プロだけ、といったところです。
う~ん、なんか抜け穴がでかい・・・。
犬と猫のマイクロチップ情報登録に関するQ&A
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/pickup/chip.html
結局、ブリーダーやペットショップといった、プロが管理している場合でなければ、今までとさほど変わらないということみたいです。
去勢や避妊をしていないことで生まれた子犬が捨てられる場合、結局マイクロチップなんてつけて捨てるわけないので、捨てられる犬猫が減るかどうかは難しい気がします。
ですが、将来的には、捨て犬、捨て猫が減るかもしれない、大きな一歩ではあると思います。
ウチの三色暴君野郎も「ぶすっ」とマイクロチップを埋め込みに、獣医さんに行く予定です。
価格も3000円~10000円とかなり幅が広いようですが、麻酔(暴れる子とか)が必要かどうか、あとは獣医さん次第で変わるようです。
ちなみに、マイクロチップ装着から30日以内に登録料300円(クレジット決済可能)にて、登録しなくちゃならないとのこと。
狂犬病のときと同じように、獣医さん経由でやってくれないかな~、と期待しています。
ウチの先生は良心的なので・・・たぶん、そんなに高くはない!はず!
ですよね。先生!!!
まあ、そんな感じでふってわいたマイクロチップ義務化ですが、まだまだ捨て犬、捨て猫問題を解決するには、人間=飼い主さんたちのモラルに頼る、といったところではあるようです。
もくじ
犬や猫を捨ててしまう、に至る理由って?

犬や猫を捨てる理由はいろいろですが、大きく2つだと思います。
- かわいくなくなった
- 飼えなくなった
飼えなくなった、場合。
本人や家族が病気などの理由。泣く泣く手放さざるを得なくなってしまった場合。
この場合は飼い主さん、責任は持っているので、たいてい新しい飼い主さんを見つけたりしているようです。
これはもう、仕方ないと思います。
動物にとっては飼い主が変わるので、ストレスにもなるし、かわいそうですが、ほんと仕方がないです。
問題なのはかわいくなくなった、場合。
こちらはたぶん・・・たぶんですが、犬との生活への理想と現実に大きなギャップがあったんだろな、と思います。
ドラマや漫画に影響されて飼ったけど、ドラマとは違う。
保健所にハスキーやチワワが増えた、っていうのはここらへんが理由だと思います。
かわいいと思えなくなるのか、という理由ですが、事前調査不足と知識不足です。
犬って大きかろうが小さかろうが、本能に支配される生き物なので、持って生まれた本能と性質は一生ついて回ります。
人間は自分の性格や欠点を自力で見直していくことができますが、犬はそれはない。
ビビりはほっとくと一生ビビりで、自分で「よし!オレはビビりをなおすぜ!」とはならないのです。
警戒心の強い子は、一生その性質を持ち続けますし、野放図なタイプの子は一生その性質は変わりません。
その犬の性質を決めるのはまず犬種。
その次が親などから引き継いだ性質。
ウチの子たちに関して言えば、シェルティーやボーダーコリーは、みんな警戒心が強く、神経質で、ストーカー気質。
これは牧羊犬の性質の一つで、羊の番をするのだから警戒するのは当たり前。
飼い主(羊飼い)に従うので常に主人の様子をうかがう=ストーカー気質、になるのも当たり前です。
一方、ラブラドールレトリバーは盲導犬になるだけあって、おおらかでフレンドリーですが、独立心旺盛でした。
ウチでも黒ラブの伝蔵さんは、独立心が暴走気味で、脱走しては交番から連絡がきたり、近所の人のお宅に捕獲されたりしてました。
(昔の話で、まだ世の中がおおらかだったので良かったのですが、今ならおおごとです)
同じボーダーコリーでも、白黒のロングコートは比較的穏やかですが、ウチの奴らみたいにスムーズやトライカラーはだいたいにおいて激しい性格になりがちです。
ウチの子の先生も「トライカラーのボーダーコリーや、黒ラブは、独特だからね」と言っていますし、わたしもそう思います。
これはあくまで実体験に基づいてそう思う、というだけで、今のところ根拠はないようです。が、訓練士さんたちもそれは感じているようなので、犬を飼うとき無視はできないと思います。
犬の一生を受け止めるためには、こういった事前の調査、知識があったほうが良いのです。
もちろん、これだけでは判断できないこともあります。
犬を迎える前に、ブリーダーやペットショップで、犬種だけではなく性質も確認しておくと、あとから「こんなつもりじゃなかった」ということは防げると思うのです。
保護犬をもらうときには?




ウチで引き取った保護犬きゃっちゅん、は獣医さんに
保護犬の場合は、雑種であることがほとんどなので、犬種による判断はとても難しくなります。
「(獣医の)私でも何がどれだけ混ざっとるのかわからんですよ。
雑もザツ、大雑ですよ!これぞザツ! That’sザツですよ!」

寺園動物病院|地域に根ざした1次診察|広島県安芸郡府中町 (terazono-ah.jp)
うちの子たちがお世話になっている先生。
とにかくすごい先生。すとくんが脳腫瘍になったとき、16歳まで生かしてくれ、治療を続けてくれたすごい先生。
と衝撃のおことばをいただいています。
ただ、いろいろ混じっているとよいこともあります。
特定の犬種の性質が薄められるので、犬種独特のくせやこだわりが少ない、ということがあります。
実際きゃっちゅんは、穴を掘りまくる、という以外は問題行動はありませんでした。
ただ、保護犬にありがちな「超ビビり」な性格は一生治りませんでした。
生まれて2,3か月は野生で暮らし、保護されて、ビビりながら人間社会にやっとこさ慣れたわけですから、ビビりがなおらなくても仕方ないのです。
とはいえ、ウチに来るまでにはすでに、抱っこができるようになっていて、人からごはんをもらえるようになっていましたので、保護団体の方の努力と能力には尊敬しかないです。
保護犬の良いところは、雑種であれば、犬種独特の性質が薄められていること、引き取るまでに保護団体の人が見ているので、性質や性格の説明はかなりしっかりしてもらえること、があります。
噛む犬だとそもそも譲渡会に参加できないでしょうし、子供が苦手(犬は以外と多いのです)、男の人が苦手、ビビり、の場合は、ちゃんと説明してくれる団体がほとんどです。
また、トライアル期間(一定の期間一緒に暮らしてから考える)や、お見合いなども充実しています。
また、保護団体は商売ではなく、犬の幸せ最優先に考えているので、言いにくいこともはっきりと言ってくれます。
犬の性格が予想と違う!でもあきらめない!

犬は本能に支配される生き物なので、人間のように自分で反省し、努力し、悪いところを直そう!とは絶対思いません。
ウチのちゅねがそうなのですが
「俺は悪くない!!」です。
性質にもよりますが、自分悪いなんて思ってない。
だから、人間が悪いこといいことを教えなくてはならないのですが、自分に知識と経験がない場合、教え方は一つしかないと思います。
信頼のおける先生を頼る。
これに尽きます。
問題行動なし、性格も自分とぴったし、ならいいのですが、生き物なのでたいていそうはいきません。
(そうです、ウチのちゅねはほんと~に!困ったことばかりしてきましたし、いまだにまだ、訓練中です)
もちろん、愛情は絶対条件ですが、人間のように愛情だけでもこたえてくれるような、ナマヤサシイ生き物でないのも確かです(そう、やつらはほっとくと本能のままに生きようとします)
愛情はたっぷり注ぎますが、頭では「こいつは犬。言葉で説明してもわからんちん」と冷静に付き合う部分も必要です。
良くても悪くても、つまり、吠えても、掘っても、場合によっては攻撃的であっても、犬の「本能」といったん受け止めます。
そこをどうするかということは、ちゃんとした訓練士さんなら対応してくれますし、教えてくれます。
ウチのちゅねも、子犬のころからわがままで、気に入らないとドッグダッシュ(興奮して走り回る)、噛むふりをする(けがまではしませんが、歯が当たると痛いです)、ものを破壊する、叱られると泣く(鳴く)。
まだあります。動くものを追いかけようとする(ボーダーコリーは多いです)、人でもモノでも好き嫌いが激しい、リードをひっぱりまわす。
今3歳ですが、ようやく落ち着いた感じです。
まあ、落ち着いて散歩に行けるまで3年もかかったというところです。
それでも、いまだに自転車や車は追いかけようとするので気は抜けない状態です。
ボーダーコリーのアカン性質を全部持って生まれたようなヤツですね。
車や自転車が通るたびに、座って待たせる、なれるように車を見せ続ける、いまだに訓練中です・・・。あとはボーダーコリー独特の尽きることのない体力と運動欲求。これを満たし続けるのもやっぱり、大変です。
広島の貸切ドッグラン・カフェ「ao+1」アオプラスワンの日常とドッグスクールFLAPのスクール日記♪ (fanblogs.jp)
広島の人以外は行けないけど、うちのちゅねの学校です。
先生がすごい!ドッグランがきれい!アジリティも教えてもらえる!
それでもやっぱり犬との暮らしは楽しい

どんな犬でも、それなりに問題行動は持っています。
ソファを粉砕した犬、大穴を庭に開けた犬、障子を破った犬、宅配さんを敵とみなす犬、ピンポンダッシュ、吠える、救急車などのサイレンのバックコーラスをやめられない・・・何かしら犬ならやらかします。
それでも夜、テレビをみながら膝の上にあごのせする姿、うれしげにボールやディスク遊びをする姿、飼い主が病気で寝てると心配のカタマリのような顔ですり寄ってくる姿(ベッドはいいが、飼い主の腹に乗るな、重い)。
やっぱり犬はめちゃくちゃかわいいです。
散歩はたいへんだし、旅行は難しくなりますし、モノを壊されたりはあります。
困ったり悩んだり、迷ったり。
そういうときはまず知識を仕入れる。本でもネットでもまずは知恵を探してみるといいと思います。
そして、やはり誰かに助けてもらう。
今は探せば必ず近くに先生がいるという、すごくいい時代です。
解決策や先生はきっと見つかるので、犬の一生と、その間を共に過ごせる時間を楽しむためにも、頑張ってみましょう!
私も爆裂三色小僧とまだまだ勉強!がんばります!