【前後開脚(スプリット)】ハヌマーン・アーサナのやり方
前回書いたハヌマーン・アーサナ。
もう少し方法を詳しく解説します。

前回書いたハヌマーン・アーサナ。
ヨガのポーズの一つです。
もう少しやり方を詳しく解説します。
やり方、といっても「すぐできる」やり方ではないのです。
どうしてもある程度の柔軟性は必要なポーズなので、すぐにはできません。
これをやっていけば少しづつ股関節が開くようになります、という方法です。
ポーズに入る前に、ポーズに必要な筋肉を順番に伸ばしてからポーズをとる、という方法もあるのですが、今日は直接ポーズをとっていくやり方です。
とはいえ、直接ポーズをとろうとしても、股関節を傷めないようなやり方です。
よく見るのが上からポーズをとる方法

足を前後に開いて、体を下げていくやり方です。
足の下にクッションを引いても、手でブロックなどを持って、体の高さを維持しながらやっても、バランスが崩れると体を傷める可能性があるので、これはやめときましょう。
前後開脚は座った状態からスタート

まずまっすぐ座ります。

そこから、片方の足を後ろにすこしづつ引いてみましょう。
体が足に引っ張られて開かないようにします。開きそうになったり、無理を感じたらその少し手前で足を引くことをストップ。
そこが柔軟性の境界。つまり現時点での柔軟性の限界になるので、それ以上は足を後ろに引かないようにします。
90度までいかなくても最初はいいのです。できるところからスタートしましょう。

足の角度が決まったら、もう一度、体を正面、前に伸びている足のほうへまっすぐ向けます。
このとき、足の角度が閉じてしまったら、無理に開こうとせず、体を正面に向けることのほうを優先します。
まっすぐ体が前に向いたら、手で床を押してもいいので、胸を張ります。
ゆっくり呼吸しながら、股関節の伸びを感じてみましょう。
痛いようだったら、やりすぎです。股関節を傷めるととてもつらいですし(経験あります)、何か月も柔軟体操さえ難しくなってしまうので、注意して行います。
呼吸は5回ほど繰り返せば十分です。
特に息を吐くとき、体を沈むようなイメージを持って行います。
吸って体が上へ上る、背筋が伸びるイメージ。
吐いて、伸びた背筋が落ちないようにイメージしながら、さらに、体が沈んでいくイメージを持ちます。
感覚が最初は難しいのですが、胴体が長くなるような感覚です。
柔軟性を高める方法のポイント・まとめ
- ムリをしない
無理すると体を痛めて、長い間、柔軟体操さえ難しくなることがあります
- イメージを持つ
吐くときに「すーっ」っと体が伸びるイメージです
- 息を止めない
吸って背筋を伸ばす、体をまっすぐにする。吐いて伸ばしたいところが伸びるイメージ、もしくは体が沈むイメージ
- 力を入れない!
筋力で引っ張るタイプのストレッチもあるのですが、指導してくれる人がいない場合、運動に慣れていない場合は、力を入れずにやります。ただ、今回のやり方の場合は、体を支える腕には力が入ります。

すぐにできる!
・・・というものはないのですが、やっていれば、やめなければ、体はいくつになっても必ず進化します。
お互いに、みんなでいっしょにがんばりましょう!